xsalaryのブログ

ごく平凡なサラリーマンです。平凡な日々に刺激を与えるため、ネタになることを集めて書いていこうと思います。

【読書感想】とにかく仕組み化

読書感想が続く。

組織の中で「替えの利かない人」は今の位置に留まる。

「歯車として機能する人」は人の上に立てる。

歯車として機能する人には「仕組み化」の考えが備わっている。

また、歯車として生きていく覚悟が必要である。

 

属人化はリスクである、それを壊すルールを作る必要がある。

正しく情報を上にあげ、上の判断に従う。

人が本質的に何を求めているかを見抜けるようになる(とても難しい)

対プレッシャーを身に着ける。

他には、

・少し高めの目標を常に設定する

 一歩一歩階段を上がる時に、絶妙な負荷を与え続ける

・満足した瞬間というのは、成長が止まる時である。

 次の日には「もっと上を目指そう」と思う。それが一生続く。

・組織の利益を選び取る必要がある。

・「どこに向かっているか」を抑えておく。

 企業理念は意識しておいた方がいい。「だからあの仕事をしていたのか」

 

上を目指すためにはプレーヤーとして自らの仕事にこだわるのではなく、全体の利益を見据えて正しく情報を上にあげて上に従って仕組みを作る、歯車になる覚悟が必要になる。

【読書感想】2030半導体の地政学

半導体の重要性は電子機器の発達によってますます増加している。

米中対立が深刻さを増す中で、半導体は重要戦略物資となって製造工場の立地がそのまま地政学的リスクに直結する。

その中でひときわ大きな存在感を持っているのが台湾のTSMCである。

中国が台湾侵攻を画策するが、アメリカはそうはさせじと近海を戦艦で準衛してにらみを利かす。また、アリゾナ州に莫大な補助金を条件に生産工場を建設させ、国内での生産体制を整える。ただTSMCも完全な主導権は渡したくなく、最先端(2ナノ)の生産は依然台湾に残している。

2020年からアメリカは中国への締め上げ(輸出禁止)を強化し、米国製の半導体製造装置はおろか、米国製部品を使った他国の製造装置の輸入まで禁じた。

これにより中国は大きなダメージを被ったが、それを境に自国での研究開発を急速に進化させて猛追している。

またアメリカ政府としては包囲網を強めても、企業としては大の得意先の中国には販売をしたいので、あの手この手で販売を継続する。

世界の企業の中でも唯一この企業しかもっていない特別な技術が存在し、それらが半導体のチョークポイントとなっている。例えば、英国のアーム(ソフトバンクが株主)、オランダのAMSLなどである。ソフトバンクはアームを米国企業の売却を計画したが、虎の子技術を流出させたくない英国政府がこれを認めないなどの動きも起こっている。

 

日本は残念ながらチョークポイントとなるような重要技術を要する企業はない。

それでも、半導体製造装置の東京エレクトロンやウエハーの信越化学など一定の企業は存在する。また、TSMCの熊本工場建設や、IBMから技術供与を受けるラピダスの発足など明るい要素も出てきており、今後の立ち直りに期待したい。

 

【読書感想】THINK BIGGER

今回は「最高の発想を生む方法」を描いた書籍。新しい発明は天才だけが生み出せるものでなく、この方法を知っていれば誰でも作り出すことができる。

その方法とは既存の異なる2つ若しくは幾つかの要素を組合わせるというもの。新しいものごとはそれらを作る要素が新しいのではない。要素を組み合わせる方法が新しいのだ。自由の女神を作ったバルトルディや印象派を作ったピカソを例にする。バルトルディは自由の女神をデザインするのに、以下のモチーフたちを組合わせた。

①巨人像 エジプト アブシンベル神殿のラムセス二世像

②ポーズはフランスの「真実」という絵画から

③冠はフランス国璽のイラストから

④顔は自らの母親から

ピカソも従来の写実的な絵画に、マティスという画家の絵画とコンゴで見た彫像を組合わせて、新しい「印象派」を作った。

このように要素の組合せで課題を解決することが発明と言える。

 

・課題を明確化する。 課題の設定は最も重要である。

できるだけ具体的に。遠すぎず近すぎない、もう少し頑張れば達成できるレベルが良い

THINK BIGGERのロードマップ

・ステップ1:課題を選ぶ 解決すべき課題を正しく選ぶ

・ステップ2:課題を分解する 小さなサブ課題に分解し、5~7個に絞り込む

・ステップ3:望みを比較する 「自分」「ターゲット」「第三者」の3つの視点

・ステップ4:箱の中と外を探す 既に存在する解決例を探す。この際、自分が認識していない知識外、業界外の例を探してくることが重要

・ステップ5:選択マップ パズルのピースを全て並べ、いろいろな方法で組み合わせ、ぴったりはまる組合せがみつかるまで、それを繰り替えす。

・ステップ6:第三の眼 他人が自分のアイデアの中に何を見るのかを理解する。

(フィードバックや評価を求めることではない)

課題の階層を上げ下げして「スイートスポットを探す」

選択マップを作る

望みの三角形

各解決策の全体像スコア

望みを表す形容詞の例

課題のマトリックスの例

新しいものを生み出すには領域外の探索が不可欠である

選択マップ

サブ課題を深めていく方法

イノベーションの起こし方

限られた時間で纏めるには内容が濃すぎるので写真の連続になってしまった。

しかし、これを知っておき、何度も習得して理解を深めることは、仕事や生活のステップをアップしていく有用な方法になると思った。

身近なことから実践して習得していきたい。

 

再度にもう一度整理すると

イノベーションとは幾つかの要素の新しい組み合わせである

・明確で正確な課題を定めることが必要

・メイン課題を幾つかのサブ課題に分解する

・領域内と外の解決例を調べてくる。特に外の例は新たな解決策に繋がる。

・第三者の眼を加え、他人が自分のアイデアに何を見るかを確かめる。

 

以上

【読書感想】東京23区×格差と階級

品川区に住んではや半年以上が経った。東京23区についてもっと知りたく、この本を取り上げた。東京は年収や階級など様々な要因で地域や格差が分かれている。

地域別では「中心と周縁」「西と東」で大きく分かれる。

山手線の中の方が、また西側の方が収入が高い傾向がある。

階級別では経営層が最も高く、次いで新中間階級(大企業の管理職など)、中産階級、労働者階級などに分かれる。

 

■東京23区の区分け

①都心三区(千代田、港、中央)

・ビジネス、官庁街エリア、山の手と下町エリア、埋め立て地もありかなりの多様性がある。

・全体的に所得は高いが、高層マンションが林立する一方、狭小な一戸建てが密集する地域もあり格差は大きい。

②新宿区・中野区

・都心の飯田橋や神楽坂付近や新宿の繁華街付近には高所得世帯が多いが、新大久保や神田川水系周辺は単身が多く、所得も低い傾向がある。

・新宿は無数の繁華街を抱えるため、就業実態の把握が困難。

③文京区・豊島区・北区

・三区が隣接する地域は街の雰囲気に共通点が多い一方、豊島区は池袋、北区は赤羽という繁華街があり、文京区は繁華街のない山の手エリアである。

・文京区は全体的に所得が高く、豊島区は中程度、北区は低い傾向があるが、マンション開発によって多様性が大きくなっている。

台東区墨田区江東区

台東区墨田区は江戸時代から続くもっとも下町らしい地域で、古くから旧中間階級が多い。

江東区はマニュアル職に従事する古い住宅街がある一方、湾岸エリアには高層マンションが増えて変化が大きい。

⑤品川区・大田区

・江戸時代の旧街道の雰囲気を残す地域で、台地や低地部分を含む。

・品川区は全体的に所得が高く、特に都心に近い部分でその傾向が強い。

大田区は田園調布など一部に超高級住宅があるが、町工場が多く「ものづくり」の拠点となっており、中間層が多い。

⑥渋谷区・目黒区

・ほぼ全域が山の手台地にあり、都心三区に次いで所得水準が高い。

・渋谷区の一部に高層マンションがある一方、全体に低層住宅が多い。

・都心のエリアで再開発が進む一方、貧困地域も残る。

・富裕層向け商業施設に鈍化されることなく、多様性を確保した空間を維持している。

⑦杉並区・世田谷区

・23区の西端に位置する現代的な山の手住宅地の典型

・世田谷区は専門職・管理職に従事する経済資本に特化した区民が多く、杉並区はより専門職に特化した文化資本の比重が高い区民が多い。

・経堂、松陰神社前三軒茶屋、高円寺、阿佐ヶ谷など山の手の中の下町といった趣の地域もある。

板橋区練馬区

板橋区は山の手と下町の境界にあり、下町を中心に工業の町として発展、練馬区は全域が山の手台地に位置し、農業を中心に発展してきた。

板橋区は単独世帯や六十五歳以上の人口が多いため所得が低い傾向があり、練馬区は子育て世帯が多く、所得も高い傾向がある。

荒川区・足立区

荒川区は大部分が低地で、人口減少・高齢化が進む商工住混合地域である。

・足立区は工場労働者の多い地域だったが、都心で働く新中間階級の流入が進んでいる

・中間層の流入が多いため、新旧住民の格差は比較的少ない。

葛飾区・江戸川区

・23区の東端に位置し、川を隔てて千葉県に隣接する全体が低地のエリアである。

高所得者は都心に直結する路線駅周辺や都心へのアクセスが良い東西線沿線に集中

・所得水準は低いものの、全体的に格差は小さい。

 

東京は階級都市として格差と分断が発生しているが、今後はこれらを解消し交雑都市へと変貌していけるかが一つの課題となる。

【読書感想】同志少女よ、敵を撃て

ロシアのウクライナ侵攻時に話題になった、読みたかったが中々読めなかったこの一冊。

ストーリーは第二次世界大戦の開戦直前のロシア。小さな田舎村の少女は平和に暮らしていたが、ある日襲来したドイツ軍に母親含めた村人達を惨殺される。少女は狙撃手になって、ドイツ軍や母を殺した人間に復習を誓う。

第二章以降は狙撃兵養成部隊での経験と軍の仲間や師との関係形成。三章では初の戦場での経験と地獄絵図がリアルに描かれている。

その後は戦勝国として戦局が優位になっていく中での、ドイツへの侵攻、その先での戦友たちとの闘いと死別・幼馴染との再会と破局(最後は自身の手で射殺するに至ってしまう)、最も復讐したかった人間への復讐など。

戦争という地獄の中で自身の行動や思想の意味と葛藤などに苛まれるが、最後は終戦を迎えて、故郷の田舎村で静かに生活を送る。

中には当時のウクライナソ連の関係も出てきており、ドイツなど欧州の軍事制圧から逃れるためにソ連の連邦内に入ってはいるが、そのソ連からの迫害もあった描写もある。そして現代では逆となり、ロシアからの軍事制圧にアメリカやヨーロッパが支援しているという構図になっている。

本自体は主人公のセラフィマを通して、戦争の悲惨さや狂気がリアルに描写されている点と、それに苦しみつつも生還し一つの答えを見つけて平和なラストを迎える物語になっている。アガサクリスティー賞大賞受賞も納得の名著だった。

 

【読書感想】人生の一大事はデータ科学にまかせろ

超久々の読書感想。


データオタクの作者がビッグデータを基に人生の決断の要因をまとめた一冊。

 

■最善のパートナーの資質とは?

①暮らしに満ち足りていること

②愛着理論を持つこと

自分の興味や愛着を率直に話し、人と親しく交わることに抵抗が少ない。

The Attachment Project: Learn Attachment Theory from Experts

③誠実さ

誠実な人は規律があり、能動的で、几帳面で、信頼でき、長期的な良いパートナーになれる。

How Conscientious Are You? Free Big Five Personality Test (truity.com)

④向上心

向上心のある人は粘り強く努力を重ねて才能を伸ばしていく。

良い人間関係にも努力を惜しまず、それを成功する。

Growth Mindset / Fixed Mindset Test (idrlabs.com)

 

■育児に関して

育児をめぐる最も重要は判断はどの地域に居を構えるか

育児に成功しやすい地区の3つの特長

①住民の大卒者割合が高い

②二親が揃っている世帯の比率

国勢調査票の提出率

⇒何より周囲の大人こそが子供の行く末を大きく左右している。

(親は身近すぎて与える影響が少ない)

 

■世に認められることに関して

アートで認められるには、展示する会場を多岐に渡らせること。

同じ地域で繰り返し展示するより、様々な国や地域に展示した方が世に認められる可能性が高くなる。作成した本人もボツにするつもりだった作品が、思わず世に認められることもある。

デート界では数打ちゃ当たる。ピカソが作品を量産してその一部が世界に認められたように、デート界では積極的に数多くアタックした人がパートナーを射止めやすい。

敵前逃亡の悪癖を克服する。

 

■幸福活動チャート

1位セックス 2位ダンス/コンサート観劇 3位展覧会/博物館/図書館

4位スポーツ/ランニング/運動 5位ガーデニング 6位歌う/演じる

今やっていることと別の事を考えているケースは多い。

更に気が散っている間、幸福度が大幅に下がる。

楽しいことに気を散らしていてさえ、集中時に比べると幸せは衰える。

心のさまよいが不幸なのは、瞑想が幸福を大きく増進する理由の一つかもしれない。

セックスにしても同様。

 

人は幸福になれそうもないことに長時間を割いている。

また収入を幸せをもたらす活動に割いていない。

 

■幸福地理チャート

1位海洋および沿岸部 2位山岳 3位森林地帯

 

これは個人差もあるのだろうが、ビッグデータによって客観的に表されたデータとして参考にしたい。 

 

2023年のゴールデンウィーク

今年のGWは10連休。とはいえ、特に旅行には行かず平凡な時間を過ごした。ささやかな活動を記入しておく。

 

①グルメ

・厚木家(家系ラーメン)

チャーシューメンを注文。環二家などと比べると醤油の風味が抑えられていてややあっさり目。チャーシューはやわらかい。

 

・懐や(鷺沼)

武蔵小杉の自宅から自転車で片道約40分。行列を避けるため開店時間より少し前を狙ったので、比較的前の方に並べたが、回転が想定外に遅い。中に入ると分かったが、店主が一品一品とても手間をかけて作っている。(チャーシューを焼く、麺を湯切りする、具を盛り付ける、など)結局1時間半も待つことに。しかし味は絶品。麺・スープ・チャーシュー・メンマ・玉子などどれも美味しく、麺を大盛りにしても具が足りないほど。今まで食べてきた中でも最高クラスだと思う。待ち時間とのハイリスクハイリターンなお店と言える。

 

コスギカレー

次はカレー。自宅から自転車で5分ほど。内装はこじゃれて個性的で落ち着く雰囲気。今回は定番品という濃すぎカレーを注文。ルーはペースト状。すごく美味しいとまでではなかったが、また来たくなった。もう少し辛くてもよかったので、次は辛口のキーマカレーにしたい。

 

②MLB(エンゼルス)観戦

vsブリュワーズ、vsカージナルス、vsレンジャーズ。

カージナルズ戦は3連勝。大谷は先発したが4失点で勝ち負けつかず。

レンジャーズ戦では2選で9打数ノーヒットと、大谷個人の活躍はイマイチ。

逆ナオエ(リリーフ好投で9回逆転)が2戦もあったことが救い。今年のエンゼルスは下位打線からでも点が取れることが強み。リリーフも波はあれど少しずつ整ってきている。

 

③その他

・友人宅でネコさんにご挨拶

Chach me if you can

アップ写真。爪切りでご機嫌斜めになって?、ケージへ引きこもり。

日が落ちて温度が下がってくると、フローリングよりもマットがお気に入り。

 

・晩酌

ふるさと納税のワインと頂いたチョコレートで晩酌。

料理はツナ缶と水菜のめんつゆパスタで簡単に。

 

・その他

貯まっていた動画やコミックを鑑賞。(べしゃり暮らし銀河英雄伝説、推しの子など)

友人と飲みに行く(わん 上大岡店)

実家に帰る

映画のトピックスを見る(聖闘士星矢実写版の大爆死とスーパーマリオの大ヒット)

板チョコアイスを食べるなど。

 

実に平凡だが悪くない連休であった。