【読書感想】人は話し方が9割
久々の読書感想。
まず会話がうまくなる方法は「苦手な人との会話を避け、大好きな人との会話を増やす」 そして、これによって話し方がうまくなれば、苦手な人がいなくなる。
コミュニケーションがうまくなれば、人生が豊かになる。また、いい話し方は時代によっても変わっていく。
■第1章 人生は「話し方」で9割決まる
・「全肯定」
話している相手を否定しなければ、相手もこちらを否定しない。
否定のない空間に身を置いて、自己肯定感を高める。
・3つの大原則
①「人は誰もが自分のことが一番大切であり、一番興味があるものである」
例えば集合写真で最初に見るのは自分の顔である。
一番興味がある「相手自身」を主役にすれば、自然に相手は「自分を主役にしてくれるこちらの事を好きになる」という簡単な心理。
②人は自分の事を分かってほしい生き物である
③人は自分に関心を持ってくれる人を好きになる
・「話し方」よりも「聞き方」が大事
まずは相手を理解すること、相手の話をよく聞くこと
「この人はどんな人で、どんなことに興味があるのだろう」と相手に関心を持つこと
相手をよく観察して、相手が求めているものが何かを真剣に探す。
・顔の表情、声の表情、体全体の表情
①顔 笑顔で聞き
②声 自分の感情を言葉に乗せる
③体 身振り手振りを使う
・拡張話法
感嘆⇒反復⇒共感⇒称賛⇒質問
要は相手の話題を「拾って」、「広げる」こと。
自分が「話す」のではなく、相手の話を「広げる」こと
■第2章 また会いたいと思わせる人の話し方
・大切なのは思いやスタンス
じっくり言葉を選びながら、自分のペースで話す。
・自分が話しやすい人に優先して話しかける。自分が苦手な人にムリに話しかける必要はない。失敗例ができて自信をなくす可能性があるため。
・ほめる時は相手が何を大切にして、どこをほめられると嬉しいのかを観察する。
・ここぞいう時に使うと効果的なのは「やっぱり」(普段からそう思っていた事が伝わる)さらにこれを独り言でつぶやくように使うと、わざとらしさがなく効果増大。
・「正しい話」よりも「相手に好かれる話」「相手にメリットのある話」を優先する
・説得するよりも、自分が楽しむことで周囲を巻き込む
・相手との共通点は「食べ物」「出身地」「趣味」「ペット」で探す
・人は「笑わせてくれる人」よりも「一緒に笑ってくれる人」が好き
女性は男性以上に共感してくれることに喜びを感じやすい(個人差はある)
・「失敗談」は鉄板ネタ しくじりネタをタイミングよく出す
歌舞伎町のゲイバーでタクシーで帰ったら運転手もゲイだった。
甲子園の狭いショップで一人でいたら、飛び交う関西弁に生命の危機を感じた
■第3章 人に嫌われない話し方
・余計な一言を言わない 自分が嫌いなコトでも、相手の感情に寄り添う言葉を発する。
・悩んでいる人には「がんばれ」等のポジティブアドバイスはいらない。
いるのは「共感」「一緒に考えよう」でまずは寄り添う。
・肩書や立場によって、人に接する態度を変えない
・相手の話を奪わない 自分の得意なネタだからと言って、自分が話しすぎないよう注意。
・負け惜しみを言わない
・叱る時こそ相手に敬意と労いを忘れない
否定をするのではなく、相手を労う
・感謝の言葉をよく使う 「ありがとう」「すごいね」
・「言葉」だけでなく、「その奥にある感情」にフォーカスする。
話し方は「心のあり方」によって決まる。
話し方のスキルを上げる事=心を磨くこと である。
心のあり方が変わると、話し方が変わり、人間関係が変わる。
一方で、「人は見た目が9割」という本もあったが、当然ながらどちらも大切。
ただ見た目は努力してパワーアップするのに限界があるが、「聞き方」は習得すれば人生を好転できる要素になりえると感じた。
全肯定(否定をしない)で、相手に興味を持って、話を「拾う」「広げる」を心掛けていこうと思う。